ステートレスとステートフル

ステートフル(Stateful)

ステートフルとは、システムが過去の情報(状態)を記憶して、その情報に基づいて現在の動作を決定するタイプの設計を指します。例えば、データベースやログインセッションはステートフルなシステムの一例です。

ステートレス(Stateless)

ステートレスとは、システムが過去の情報(状態)を保持せず、各操作が独立していて互いに影響を与えないタイプの設計を指します。HTTPプロトコルやRESTful APIは、ステートレスな設計が一般的です。

共通点

ステートフルとステートレスの共通点は、どちらもシステム設計の方法論であり、システムが各リクエストをどのように処理するかを決定する役割を持っている点です。

相違点

ステートフルは過去の状態を記憶し、それに基づいて動作を決定します。一方、ステートレスはそれぞれのリクエストが独立しており、前のリクエストの状態を記憶しません。したがって、ステートフルはユーザー間の交互作用を維持するのに適していますが、ステートレスはスケーラビリティと堅牢性に優れています。

メリット

ステートフルのメリットは、ユーザーのコンテクストや状態を維持できるため、個々のユーザー体験をカスタマイズするのに適している点です。一方、ステートレスのメリットは、スケーラビリティが高く、リソースが節約できる点です。また、各リクエストが独立しているため、一部のリクエストに問題があっても、それが他のリクエストに影響を与えることはありません。

デメリット

ステートフルのデメリットは、状態を管理するためのリソースが必要であるため、大規模なシステムではスケーラビリティに問題が生じる可能性がある点です。また、一部のセッションに問題が生じた場合、その影響が他のセッションにも広がる可能性があります。ステートレスのデメリットは、すべてのリクエストが独立しているため、ユーザーの状態を跨いで情報を維持することが難しい点です。これは、例えばショッピングカートのような状態を持つ必要があるアプリケーションで問題となります。